まつもと整体院の好きな事色々

飛行機や船の原因不明の事故が多発した。
それらはすべて、東京で開かれる国際平和会議に参加する各国の代表の乗った飛行機や船だった。
科学特捜隊パリ本部はアラン隊員を日本支部へ派遣し、調査協力を要請した。
調査が進む中、見えない壁のようなものにぶつかって車が炎上するという事件が起こり、科特隊が現場に向かうと、見えないロケットに遭遇。
飛び立つ音を確認した。
見えないロケットの仕組みを解明した科特隊は、イデ発明のスペクトルα、β、γ線による攻撃でロケットの見えない作用を破壊する。
姿を見せたロケットをビートルの攻撃で撃墜した。
ロケットの墜落現場から怪物が現れた。

「おお、やっぱりジャミラ！」アランは叫んだ。
怪物は森へと消えて行った。
その夜、ムラマツはアランに怪物の正体を訪ねた。
アランは「彼は我々と同じ人間だ。」と告げる。
それはアメリカ、ソ連を中心に世界各国で宇宙競争が行われている頃である。
ある国で打ち上げられた人間衛星がついに帰ってこないという事件が起きた。
その宇宙飛行士の名前がジャミラだったのである。
しかし、科学のために人間を犠牲にしたことが判ると大変だ。
その国はジャミラの乗った人間衛星の失敗をひた隠しに隠してきたのである。
ジャミラはたどり着いた星で生きているうちにあのような姿へと変わっていった。
そして宇宙船を修理して、自分を捨てた地球に復讐するために戻って来たのだ。

イデはジャミラと戦う事を放棄しようとする。
「俺達だっていつジャミラと同じ運命になるか知れないんだぞ。」
しかし、アランの命令は非情だった。
「ジャミラの正体を明かす事なく、秘密裏に葬り去れ。」
翌日現れたジャミラは国際平和会議の開かれる会場へと向かって行った。
口から吐く火炎放射により、辺り一面火の海にするジャミラ。
イデの悲痛な叫び。「ジャミラ！てめえ、人間らしい心はなくなっちまったのかよ！」
ハヤタはウルトラマンに変身してジャミラと戦う。

ウルトラ水流による水攻撃でジャミラは徐々に弱っていく。
苦しさのあまり、のたうちまわるジャミラだが、とうとう絶命してしまう。
その日、国際平和会議が盛大に幕を開いた。
そして科特隊の手によって建てられた墓碑銘はこう読めた。
「人類の夢と科学の発展のために死んだ戦士の魂、ここに眠る」
その墓碑をじっと見つめるイデ。
「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど。」

イデの最後の言葉はいつの時代にも通用する名セリフです。
ウルトラセブンには数話ありますが、人間側が善で怪獣が悪というのは人間側の都合じゃないかという考えさせられる回です。